祖父の家の猫たち

母方の実家はみんな猫が好きで飼っていました。

数匹飼っていた猫の内、1匹が家からいなくなり、入院していた祖父の病室に来たというお話です。
全ての猫はもらった子猫で、4匹ぐらい飼っていました。

母猫は何処かで妊娠してきて子供を産むので、猫2、3世代という感じでした。

母方の実家に行くと、猫が自由気ままにやってきて、悠々自適に過ごしている様な感じの家でした。

いたずらをしても猫に叱らない祖父

祖父は温厚な性格で、飼っている猫が悪戯をしても怒らない人でした。
おばさんが祖父の食事の為に、煮魚を作って、鍋に蓋をしておいたのですが、猫がその煮魚を嗅ぎ付け、鍋をひっくり返して、ぺろぺろと舐めていました。

私は丁度、その場に居たのですが、祖父は「ひっくり返したのか」と言って、台所の床に落ちた自分の食事の魚を、鍋に戻して、床を掃除している様な人でした。

猫には叱ることなく、黙って片付けている様な人でした。

叔父叔母夫婦も猫は好きなので、多分、後で分かっても、笑って胡麻化していたと思います。




入院中の祖父の元にその魚を食べていた猫がやってきた

その当時、祖父は呼吸系や他の疾患で、入退院を繰り返していた状態でした。
私も何度か、見舞いに行きました。

ある時、具合が悪くなり、眠っていたそうです。

そうすると、夢の中で、病室の高い棚に猫がいて、祖父に「ニゃー、ニャー」と鳴いたそうです。


祖父はそのことに気が付き、猫に向かって、「降りておいで」と呼びかけたそうですが、猫は降りてくることができず、ただ、「ニゃー、ニャー」と鳴くばかりだったそうです。


その頃、実家では急に猫が居なくなった

ちょうど、その頃、実家ではその猫が急に居なくなり、探していたそうですが、見つからなかったそうです。

家の中、外へ出入り自由な環境で猫は生活していたので、叔父叔母夫婦はどうしようもないかと思っていたそうです。
その後、祖父の入院先に行って、祖父から猫の話を聞かされ、そんなこともあるのねとなったそうです。

祖父はその後、退院することができましたが、猫は結局、見つからず、祖父、叔父叔母夫婦共に、その猫が祖父の身代わりになってくれたのだろうと話をしていたそうです。

これは本当にあった話であり妄想だと決めつけるのはいけないことです。




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