心霊現象より怖いものは?

トイレから恐怖を感じる

これは私の実家で起こった話である。
実家は以前から心霊現象のようなことが多々起こっており、特に違和感を感じる場所が二階のトイレ前の廊下だった。本来トイレは二箇所あったが、わたしが小学生の頃には、二階のトイレを使用する者はいなくなり、知らず知らずのうちに開かずの間となり、トイレ前には荷物が積み上げられるようになった。
トイレの中には母親が手作りした人形が飾られており、視線を感じるようで嫌な気分になった。
トイレから続く廊下の先の部屋(以前は弟の部屋)は、夏でも冬でもジメジメしており、いつも湿気を感じる部屋だった。そんな部屋を使用するのは弟も嫌だったようで、私が一人暮らしを初めたことをきっかけに、私の部屋は弟が使うようになった。






死んだおじいちゃんの幽霊

ある日実家に帰った際、寝る部屋がなかったので、しばらく弟の部屋で寝ることになった。私はやはり嫌な空気を感じながら眠りにつくことにした。なかなか寝付けない中眠りにつくと、やはり金縛りにあった。霊感の強い友人と話をしているとき、実家について話をしたが、実家のトイレ前の廊下は霊道になっているのでは?と言われたことを思い出した。

私は怖くなり、しばらく仏間で寝るようにした。仏間で寝ている時は、金縛りも夜中に目覚めるということはなかった。

そんな実家であるが、祖父が亡くなり49日が終わった頃、弟とリビングでテレビを見ていた時だ。

リビングには、メインの照明とは別に、明るさを調整できるスライドボタン式があるのだが、そのボタンがスッと動き、オレンジの照明が付いた。

私はボタンが動く瞬間を見、弟の方を振り返り

「今の見た?」

と問いかけた。


「やっぱり動いたよな?」


弟もボタンが動くのを見たようだった。

私たちは怖くなり、母親がやってきた時に、

「今勝手に照明がついた!!」

と大騒ぎした。

母親は
「何言ってんの、お祖父さんが帰ってきてるんだ!」

と、これまた怖い発言をし出し弟と一緒に青くなったことを今でも覚えている。


母親は照明が勝手につくくらいいいじゃないか、最近はテレビも勝手につくのだと笑っていた。この時の母親も怖かった。
そして、先日実家に帰った時、記憶から忘れかけていた二階のトイレにいたはずの人形がリビングに飾られていることに気付いた。

母親に捨てるように何度も言ったが、
「私が作った人形だから絶対捨てない!」

と言い、激しく怒るのだ。

そのため今でもリビングに死んだおじいちゃんの遺影が飾られている。

今では実家に帰っても、私は泊まらずに帰るようにしている。



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