アレフ(宗教団体)
アレフとは?
アレフ(Aleph)はオウム真理教の後継の宗教団体である。
直接的な後継団体でかつ最大勢力が「Aleph(アレフ)」であり、信者数は公称1300人とも1400人とも言われており、全国15都道府県、32か所で活動が認められている。
もともとオウム真理教から改称したAleph(アレフ)は、2000年に宗教団体として発足しており、その後2003年にアーレフに改称し、さらに2008年に現在のAlephに改称された。
アレフという名称は、オウム真理教の地下鉄サリン事件を受けて2000年にオウム真理教から名前を変更した宗教団体だ。
オウム真理教や地下鉄サリン事件についてはここでは割愛させていただく。
オウム真理教の後継団体というだけでかなりやばい感じがする。
厳密には、アレフは宗教団体として認められていない。
オウム真理教の観察処分の対象は、 麻原彰晃を教祖としたオウム真理教の教えを広める人やそれらに従う人が主催している団体を対象としている。
現実にアレフは1987年から存在しているオウム真理教の組織と見た方がいいだろう。
アレフの教義
アレフの教義はオウム真理教と同一であり、シヴァ神を主神としているヒンドゥー教と大乗仏教などが融合した考えである。
Alephは、オウム真理教の著作物の無断複製・頒布・販売をしており、著作権侵害問題が起きている。現在、オウム真理教犯罪被害者支援機構からアレフに対して、裁判所を介しての法的手続きが取られている。
この著作権侵害問題に対してAlephは公式に、被害者支援機構が新たな当事者であるか明確でないとして、賠償拒否をしている。
公安調査庁による情報によると麻原の死刑執行後も依然、麻原への絶対的帰依(信じて拠り所とすること)が認められており、組織拡大へ向けた活動も活発である。
反社組織のフロント企業のような活動も認められ、知らずに信者となっているケースも散見できる。
アレフの評判
前身のオウム真理教は、1995年までに行ってきた一連のオウム真理教事件を理由として、団体規制法に基づく観察処分を受け、日本国内では、宗教法人として認証が取り消された。
その為、法人としてのオウム真理教は破産し、破産管財人からその名称の使用を禁止され、現在のAlephに至る。
基本的にアレフは、麻原彰晃がいなくなったことによる内部の後継者争いが問題となっている。
その結果、有力なリーダー候補たちが内部争いによって脱退したり別の組織を作ったりして勢力が拡大している。
また、オウム真理教時代から資産を持っていた幹部が、麻原彰晃に資金援助をしていることが問題となっている。
また、オウム真理教の人だった人が引っ越しをする時に転居届を出しても自治体が受け入れなかったりするなど、自治体の評判は最悪である。
アレフの歴史
地下鉄サリン事件等で多くの死者を出し、社会を不安に陥れたオウム真理教は2000年に「アレフ」と改名して活動を続けている。
オウム真理教は、かつて坂本弁護士一家殺害や地下鉄サリン事件など数々の凶悪事件を起こしたことで教祖の麻原彰晃こと松本智津夫を始めとした幹部が次々と逮捕され、1996年には宗教法人格を剥奪されて団体として消滅したかに見えた。
だが、比較的刑が軽かった当時の幹部の上祐史浩が出所後に後継団体として現「Aleph」(アレフやアーレフと名乗っていた時代もあった)を立ち上げ、それとは別にケロヨンクラブ(元信者の北澤優子が代表)も後継団体として名乗りを上げた。
後にAlephから上祐史浩が離脱し、独自に「光の輪」を設立、Alephの石川支部からの分裂となる「山田らの集団」(元幹部の山田美沙子が代表)も加わり、現在ではこの4つが後継団体といった位置付けで活動を行っている。
いずれも宗教法人格は有していない有志団体であり、4団体に共通して元教祖の麻原彰晃の死刑が執行された後もその教えなるものを引き継いでいることから、公安調査庁はいわゆる反社団体という認識でそれぞれを立ち入り検査を含む調査対象としている。
尚、「山田らの集団」の正式な名称は不明となっており、代表の名前から公安調査庁が便宜上定めている名称である。