竹内文書

 竹内文書(たけうちもんじょ)とは、著書や時期の由来が偽られている噂される古代の書物である。
日本の古代の文書『竹内文書』は、古事記日本書紀より遥か古代に書かれた古文書であり、文字は神代(かみよ)文字という特殊な文体である。


5〜6世紀頃に書き上げた超古典であり、世界で最も古い歴史が記録してある古文書で、3000億年前のことが書かれている。
内容は、日本に皇室の先祖が地上に降り立ったところから始まるが、世界には5色人がいたとか、空を飛ぶ船で、日本の天皇が世界中の5色の民を見て回ったり、時には他の星との交流をしたとも書かれている。


 竹内文書は平群真鳥が武烈天皇の命令で作り上げた、複数の文字や意味不明な記号で書かれた数千種類もの資料の総称である。
平群真鳥(へぐりのまとり)の子孫とされている自称・竹内巨麿が1910年(1928年とする説もある)に文書を公開し、巨麿は幼少期に母親を自殺で亡くしたことを機に、鞍馬山と山奥の大悲山で千日間の修行や神代文字を学び皇祖皇太神宮を復興させて天津教の開祖となった。


現存する竹内文書は戦争によって消失し神代の万国史と神宝類しか残っていない。
竹内文書にはいくつか種類があり、『天の巻』『地の巻』『人の巻』などがあるが、公開されているのは天の巻だけとなっている。
現存する竹内文書には宇宙の創生から地球の誕生や神武天皇以降のことまで幅広い範囲での記述があるそうだ。




竹内文書によれば、人類は宇宙から飛来したかもしれない

宇宙は一体、どのようにしてでき人間は、果たして最初から地球に住んでいるのだろうか。
竹内文書によると、天神の時代には、まだ何もなくその中で膨大なエネルギーだけがあったとされ、物質から星たちが形成された。


第3、第4の時代にかけて宇宙には天地が創造され、銀河系や地球の星たちも誕生し、その次の第5、6の時代で地球には陸と海が形成された。
やがて、第7の時代まで進むと地球に太陽神が地球に生命を創造したのであった。
その後、さまざまな神によって高度な文明がスタートし発展してゆくというものである。
もともと地球には人がいたというが、神々は遺伝子操作によって五色人種を作り出し世界各地に送り出したという。


これらの記述は日本を世界の中心において話されているものである。
竹内文書の中では無から宇宙、地球が創られて世界の国々ができて五色人を作ったと考えられている。
五色人は赤人、青人、奇人、黒人、白人の五人で日本人は五色人に該当しない「黄金人」とされている。
ちなみに、オリンピックのシンボルマークとなっている青、黒、赤、黄、緑の5色の輪は五色人がもとになっているとされている。


竹内文書によると、天皇は天芝浮船という飛行物体に乗ってやってきたと記されている。
その飛行距離は1日に8千里も飛行できたと言うのだ。8千里というのは、現代に直すと3万2千キロ。
とてもではないが、1日のうちに移動できる距離ではない。


天芝浮船という名前から考えると、まるで方舟のような形を連想する人がいるかもしれないが、UFOと考えたらどうだろうか。
それなら、光速の速さで動いたと聞いても驚かないし、空を自由に飛び回りながら地球を調査していた可能性もあるのだ。
天皇しか乗れなかったというところからして、恐らく一人乗りと考えた方がいいのかもしれない。


もしかすると、人類の始まりは地球ではなく、他の星だったのかもしれない。
そして、宇宙からこの美しい地球に降り立ち、安住の地として決めた可能性もある。
そうなると、現在、UFOの目撃証言がたくさんあるのも頷ける。
かつて故郷を離れていったものがどのように生きているのか、興味があるのかもしれない。




竹内文書は長編SFだったのか?

竹内文書はあくまで、一説には偽書として有名である。
しかし、歴史書ではなく一つのフィクションとして読むと昭和初期に書かれたとすれば優れたサイエンスフィクションであると評価できる。


日本書紀や古事記に関しては事実として受け取っている人はいないと思われるが、そのような事実は全くなかったという人もまたほとんどいない。
ある事実を今で言うファンタジーとしてまとめたものともいえる。
竹内文書は日本書紀や古事記で伝えられる神代よりもさらに遡って神々を伝える。


これは宗教的な側面(天津教)があるとしてもその想像力は現代のファンタジーと比較しても劣るものではない。
竹内文書の想像力はさらに飛躍する。
全ては日本オリジナルであるかのような発想力である。
まず、イエスキリストが出てくる。
八戸太郎天空神はキリストがゴルゴダの丘で処刑するのされるのを弟であるイスキリを身代わりにして、日本に脱出させ、なくなった後には青森県戸来村に墓を建てたという。


さらにモーゼも日本でなくなっており、裏十戒を刻んだ石版が日本にあるとした。
また、日本書紀や古事記に記されている神よりも前の神が世界各国に行きそこで街を開いたという記述がある。
そんな古い時代には地名すら存在しなかったヨハネスブルグ、ボストン、ニューヨークが記載されているのはご愛敬である。


さらにムー大陸やアトランティス大陸がミヨイ、タミアラの陥没として記載されているところの想像力を思わせる。
半村良の伝記シリーズ、伝説シリーズのように読みやすくはないが、その描かれているものは半村良の小説に勝るとも劣らない。


一見すると、アトランティス文明やレムリア文明に通じる点もあるので、古代のことを書いたと捉える向きもあるが、何より3000億年間のことを書いたとされる点が、作りものである証拠である。
何故なら、地球が存在するこの宇宙がビッグバンによって形成されたのが、約138憶年前のことだからだ。


それ以前には、地球どころか、宇宙そのものが存在していないのである。
竹内文書は、第25代武烈天皇が武内宿禰の孫に命じて翻訳させたとも言われている。
そして、武内宿禰は秘密裏に現在まで受け継がれているとも言われているが、血のつながりが無くても良い等、作りものである証拠が多数存在している。



中二病天皇の古文書?竹内文書

現在では竹内文書はただの偽書として有名で内容に至っては、日本人が最初の人類であるだとか、岐阜の飛騨に天孫降臨したとか、赤人・黒人・黄人・青人・白人など五色人が世界に存在するとか、ピラミッドの発症は富士山だとか、いかにも中学生男子が考えるよな奇抜でおかしな内容で埋め尽くされている。


そのほとんどの記述が、証明しようのない情報や、根拠不明の妄想を書いたようなものばかりであり、その上文章中のおかしな文法や誤字脱字が目立つ内容となっていて、偽書というのが定着している。


しかし私はこの竹内文書内容については、歴史的観点についての事実を記載している古文書という位置取りではなく、宗教やおかしな言動を繰り返していたとされる、平群真鳥の壮大なSF作品群ではないかと感じている。
上記にあるピラミッドの発症は富士山、なんていうあからさまな事柄にも、ちょっとしたドキドキした気分が味わえるのではないだろうか。








    

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かつて存在した超古代文明のまとめ
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