アメリカの戦略爆撃機B-29撃墜した方法
圧倒的な高高度を誇るB-29に対し日本軍は非常に苦戦を強いられていた。
そこで、
どうにかB-29を撃墜する方法を考えたわけだが、戦闘機に特殊な機銃をつけ、斜め上に機関砲を打つことでB-29を低空から撃墜することに成功した。
零式戦闘機は高高度の空中戦に向かなかったため、ある程度の高度まで上昇できる四式戦闘機を採用した。
しかしこの迎撃方法は、コストがかかり、迎撃の成功率もあまり高くなかった。
そのため日本軍は、地上からの高射砲による撃墜に舵を切った。
地上からの高射砲での迎撃は、戦闘機が不足していた日本軍にとっては、
低コストでB-29に対抗できる方法として、本土決戦に備え、唯一対抗できる手段になっていた。
またソ連参戦により本土決戦は見送られたが、
日本軍は超高高度まで上昇が可能なジェット戦闘機である橘花を本土決戦の秘密兵器として準備していた。
日本軍の新兵器であるジェット戦闘機橘花は、ジェット戦闘機であるにも関わらず、
松ヤニから生成したテレピンという油を燃料として使用できるため、非常にエコで現実的な最終兵器であった。
結論から言うと、日本軍はB-29の空襲に対して、高射砲による対抗で合計47機撃墜したのが現実である。
対空戦闘機によるB29撃墜の試み
対空戦闘機によるB29撃墜は、機銃掃射や迎撃戦闘を行うことによって行われました。
対空戦闘機は、高度や速度の異なるB29を追跡し、接近することで機銃掃射や迎撃戦闘を行い、撃墜を試みました。
B29は高高度からの爆撃を行うため、対空戦闘機は高高度まで上昇することができる戦闘機が必要でした。
日本軍が使用した主な対空戦闘機は、零戦や紫電改などです。
ただし、B29の装甲や武装は強力であり、対空戦闘機の攻撃による撃墜率は低かったため、対空戦闘機だけでなく、高射砲や夜間戦闘機による攻撃も行われました。
B-29撃墜した日本軍の75mm高射砲について
75mm高射砲は、日本軍が第二次世界大戦中に使用した主要な高射砲の一つであり、広範囲にわたる戦闘で使用されていました。
この高射砲は、第二次世界大戦中、日本軍が空中目標を迎撃するために広く使用されていて、陸上目標や艦船に対しても使用されていました。
75mm高射砲は、アメリカ軍が使用していたM2A1 75mm高射砲に対抗するために開発され、後に改良型が開発されていました。
戦争末期には、この高射砲がB29などの爆撃機を撃墜するために使用されたことが知られています。
75mm高射砲の評価
75mm高射砲は高射砲としては優秀で、高度な制御装置や照準機構を備えており、命中率も高かったとされています。
また、砲架が軽量で、容易に移動できるため、機動性に優れ、戦闘において非常に重要な役割を果たしました。
しかし、75mm高射砲は、B29を含む大型爆撃機に対しては、十分な攻撃力を持っていなかったとされています。
B29は高高度飛行を行うことができ、また高速で飛行することができたため、高射砲の射程範囲外から攻撃を行うことができました。
そのため、B29に対しては、より高性能な迎撃戦闘機が必要であったとされています。
75mm高射砲は、日本軍が戦争末期に開発した改良型のモデルもありましたが、生産数が限られており、大量生産ができなかったことや、B29などの大型爆撃機に対して効果が限定的であったことから、最終的には敵機撃墜の主力とはなりませんでした。
その他、B29迎撃に用いた高射砲
九三式高射砲
九三式高射砲は、日本陸軍が第二次世界大戦中に使用した主要な対空砲の1つでした。口径は9 cmで、射程距離は最大約7 kmでした。
九三式高射砲は、1933年に制式採用され、大戦中には日本本土や南方各地の要所に配置されました。この砲は、従来の高射砲に比べて反応速度が速く、射撃レーダーや弾着観測機器との連携によって、B29を含む敵機に対して比較的高い命中率を発揮しました。
ただし、九三式高射砲は、B29などの大型爆撃機に対しては不十分であったとされています。また、対空戦闘においては、空母などの艦船から発艦する艦上攻撃機や、地上から発射されるロケット弾や小型対空砲なども使用されました。
十糎高射砲
十糎高射砲(10cm高射砲)は、日本陸軍が第二次世界大戦中に使用した主要な対空砲の1つでした。
口径は10 cmで、射程距離は最大約12 kmでした。
十糎高射砲は、高い仰角を持ち、高高度の目標に対して威力を発揮することができました。
また、連射性能も高く、射撃レーダーとの連携によって、B29を含む敵機に対して高い命中率を発揮しました。
十糎高射砲は、主に日本本土の防空任務に使用され、大戦末期には、沖縄戦などでも使用されました。
しかし、十糎高射砲もB29を含む大型爆撃機に対しては、完全に対応することができず、その戦果は限定的でした。
また、弾薬不足や機材の老朽化などによって、戦況が悪化するにつれて対空戦力の劣化が顕著になっていきました。
三十糎高射砲
三十糎高射砲(30cm高射砲)は、日本陸軍が第二次世界大戦中に開発・使用した、最大口径の対空砲です。
主にB29をはじめとする大型爆撃機に対して使用されました。
三十糎高射砲は、その大口径によって非常に高い威力を持ち、B29のような大型爆撃機を撃墜することができました。
また、高い仰角と旋回速度を持っており、空中目標に対して迅速に対応できました。
しかし、三十糎高射砲は大型かつ重量級のため、移動が困難であったことから、局地的な防空にしか使用することができませんでした。
また、生産数が限られており、前線に供給されることはほとんどありませんでした。
さらに、空中戦の激化や新たな対空兵器の登場により、三十糎高射砲の優位性は低下していきました。
総合的に見ると、三十糎高射砲は、高い威力を持ち、大型爆撃機に対しては有効な対空兵器でしたが、限定的な運用しかできず、劣勢になる戦況下では戦力としては限界があったとされています。
九八式高射砲
九八式高射砲は、日本軍が第二次世界大戦中に使用した主力高射砲の一つです。
口径は九十八ミリメートルで、最大射程は約14,700メートルでした。以下は九八式高射砲の評価です。
長所
- 射程が長く、比較的高高度の目標に対しても有効であった。
- 砲身の構造が優れており、連続発砲による砲身の変形が少なかった。
- 口径が大きく威力があったため、敵機に対して直撃弾を与えることができた。
短所
- 重量があるため、輸送・設置が困難であった。
- 操作員の訓練が十分でない場合、正確な射撃ができないことがあった。
- 射撃時の反動が大きく、繰り返し発砲を行うと砲架にダメージを与えることがあった。
三式十糎高射砲
九八式高射砲の後継として開発されました。高度10,000メートル以上の目標を迎撃するために設計されており、高高度迎撃戦闘に使用されました。
一〇糎高射砲
一〇糎高射砲は、日本軍が第二次世界大戦中に使用した主力高射砲の一つで、口径が100ミリメートルでした。
以下は一〇糎高射砲の評価です。
長所
- 威力があり、敵機に対して直撃弾を与えることができた。
- 塹壕に対する攻撃にも使用できた。
- 軽量で、輸送・設置が比較的容易であった。
短所
- 射程が短く、高高度の目標に対しては効果が薄かった。
- 操作員の訓練が不十分だと、正確な射撃ができなかった。
- 発砲時の反動が大きく、繰り返し発砲を行うと砲架にダメージを与えることがあった。
四五式高射砲
四五式高射砲は、日本軍が第二次世界大戦中に使用した高射砲の一つで、口径が75ミリメートルでした。
以下は四五式高射砲の評価です。
長所
- 軽量であり、比較的容易に輸送・設置ができた。
- 射程が長く、高高度の目標に対しても攻撃が可能であった。
- 簡単な構造であり、整備が容易であった。
短所
- 威力が不足しており、敵機に対して効果的な攻撃ができなかった。
- 高高度の目標に対して攻撃ができたとしても、正確な射撃が困難であった。
- 発砲時の反動が大きく、繰り返し発砲を行うと砲架にダメージを与えることがあった。
五〇口径十糎高射砲
五〇口径十糎高射砲は、より高い高度で飛行するB29に対処するために日本で開発された高射砲でした。
この砲は高い仰角を持ち、垂直方向に発射された弾丸が高度に到達するまでに時間がかかることから、爆撃機に有効なダメージを与えることができました。
しかし、B29のような高高度で飛行する航空機に対しても限界があり、搭載する弾頭が小さく、弾速も遅かったため、効果は限定的でした。
また、生産コストが高く、数が限られたため、戦争末期にはあまり使われなくなっていました。
航空機による撃墜の試み
三式二十五ミリ連装機銃
搭載式対空機銃として、航空機に対する迎撃戦闘に使用されました。
迎撃戦闘機による攻撃
日本軍は、迎撃戦闘機を使用して、B29を攻撃しようとしました。特に、三菱J2Mや川崎Ki-45などの高性能な迎撃機は、B29を撃墜することができました。
しかし、戦闘機の生産数が不足していたことや、B29の護衛機の強力さにより、迎撃戦闘機による攻撃は成功率が低く、多くのB29が日本本土上空を飛行し続けることができました。
爆撃機による攻撃
日本軍は、特攻隊として知られる自爆攻撃機を使用して、B29を攻撃しようとしました。
また、陸軍航空隊のKi-67などの爆撃機もB29に対して攻撃を行いました。
しかし、自爆攻撃機は、多くの場合、B29に直接当たらず、また、爆撃機は護衛機の攻撃に遭い、燃料や弾薬が不足していたため、B29を撃墜することは困難でした。
艦船による攻撃
九六式四十ミリ高角機関砲
航空機や地上目標に対して使用され、対空戦闘にも使用されました。
迎撃ロケットによるB29撃墜の試み
迎撃ロケットを使用したB29の撃墜方法は、日本が開発した対空迎撃ロケット「桜花」を用いた特別攻撃隊の作戦が主でした。
桜花は、空中発射されることで高度20,000メートル以上に達し、燃料を使い切った後は自由落下して敵機に衝突するように設計されていました。
桜花は1945年3月から実戦配備されましたが、操縦が困難であり、正確な命中率は低かったため、B29を撃墜するには多数の桜花を発射する必要がありました。
また、桜花自体も高価で生産数が限られていたため、大規模な投入はできませんでした。
このため、桜花を使用したB29撃墜は限定的であったと言えます。
地上の観測哨による報告やレーダーなどの活用
地上の観測哨やレーダーは、敵機の接近を早期に察知するために活用されました。
日本軍もレーダーを使用していましたが、技術的にはアメリカ軍よりも遅れていました。
そのため、敵機の接近を察知しても、迎撃するための時間が限られていました。
しかし、地上の観測哨による報告やレーダーの情報を元に、対空砲火や迎撃戦闘機が敵機を迎撃することができました。
また、レーダー情報を基に防空空域を設定し、防空警報を発令することもありました。
これにより、市民に対しても敵機の接近を知らせることができ、防空訓練や避難を促すことができました。
そもそもB-29とは何なのか
「B-29」と言われても、聞いたことはあるけどよくわからないという人もいるのではないのだろうか。
「B-29」は、太平洋戦争の時、連合国軍の日本への襲撃の際の主役であった。
別名を
「スーパーフォートレス」(超空の要塞)といい、この爆撃機は、過去に例を見ない超高性能な爆撃機として、日本に大打撃を与えたのである。
B-29の特徴
「B-29」の高性能な点としては、「高い飛行力」「爆弾の量、その他装備」などが挙げられる。
「高い飛行力」については、片道3000kmの長距離飛行、高度10000mの高い高度での飛行ができる。本州を射程圏内に収め、なおかつ相手からの攻撃すらも寄せ付けない高度で、圧倒的な力を見せたのである。
「爆弾の量、その他装備」については、機体が大きいゆえに、日本の爆撃機の約5倍から10倍の量の爆弾を積むことが出来る。
この機体が大量に来たら、どうなってしまうかは想像がつくだろう。
B-29と日本の爆撃機の比較
日本の爆撃機と比較すると、その凄さがよくわかる。
まずなんといっても大きさ。
日本の約2倍もの大きさがあり、太刀打ちするのは困難であっただろう。
速度、高度では約1.2倍上回り、飛行距離に至っては2.5倍もある。
このような破壊力を持つ爆撃機を生産できたのも、アメリカの工業力があったからだろう。
B-29の戦闘規模、及び日本への攻撃
B-29には一機だけでもこれだけの破壊力を持っているのに、なんとアメリカはこれを3000機以上も生産したのである。
これでは日本もお手上げ状態だ。
しかし、やはり多くの燃料を使い、その補給も効率が悪かったため、燃料の供給が簡単なマリアナ諸島に手を出したという。
マリアナ諸島からの爆撃は凄まじく、合計で250回以上の攻撃を行ったという。
また、広島、長崎に原爆を落としたのもB-29だ。