ニュートリノの分野で再び日本人の梶田隆章がノーベル賞を受賞

今年のノーベル賞物理学賞が10月6日に発表された。

選ばれたのは、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さん56歳。

梶田さんは埼玉県東松山市の出身で、埼玉大学理学部を卒業後、東京大学大学院に進学、後にノーベル物理学賞を受賞することになる小柴昌俊さんの下で学んでいた。

今回、梶田さんは「ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見」という研究によって受賞することとなった。

まずニュートリノとは何なのか。

この世界を構成している物質を極限まで細かくしていくと、最後に素粒子というものに辿り着く。

この素粒子は17種類(数え方によっては18種類)あることが分かっていて、今回はその中の一つであるニュートリノに質量があることを発見することに成功した。

ニュートリノはとても小さく、肉眼ではもちろんのこと顕微鏡などでも確認することが出来ない。

それどころか、ほとんどの物を通り抜けてしまう為に観測することさえ難しい。

その為、スーパーカミオカンデという観測装置を使って観測している。

観測方法はニュートリノが分子にぶつかった時にわずかに光を放つ性質を利用し、全面に光センサーを設置した装置に大量の水を張って、ニュートリノが水分子にぶつかって光を放ったのを光センサーで観測するという方法だ。








ニュートリノの観測に成功

初めて観測に成功したのも日本の物理学者である小柴昌俊さんで、小柴さんも2002年にノーベル物理学賞を受賞している。

梶田さんはそのニュートリノに「振動」という現象が起こっていることを発見し、物理学の標準理論では否定されていた質量があることを発見したのだ。

この発見で日本がニュートリノ研究の分野において世界を一歩リードしていることが再び明らかになった。

梶田さんは会見で、「本当に光栄に思います。

頭の中が真っ白で、特にそれ以上の言葉はないです、申し訳ありません」と、照れ臭そうに笑いながら答えた。

今回の発見については、観測装置であるスーパーカミオカンデの建設、そこでの研究を受け入れてくれた神岡町や建設地の鉱山の方々のおかげでもあることや、東京大学宇宙研究所の所長も務めていた故・戸塚洋二氏の功績が大きいということ、生きていれば共同受賞していただろうとも語っていた。



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