ムーンショット計画
ムーンショット計画とは
皆さんはSF映画やSF小説は好きだろうか?
好きな方には心惹かれる計画が今まさに進行中である。
それがムーンショット計画だ。
ムーンショット計画とは、もともとは月にロケットを打ち上げることをさしていた。
アメリカが月への着陸に成功したことから、
困難だが成功すると素晴らしい結果をもたらす壮大な挑戦をさす言葉として使われるようになった。
現在、
日本では内閣府が2050年までに実現を目指す目標を掲げており、これを
ムーンショット計画と呼んでいる。
具体的には
大きく6つの目標を設定しているが、全体的な共通点としては、
あらゆる情報をビッグデータに集積し、一括管理してより便利な世の中にしようという目標だ。
ほかにも
Society5.0や
スマートシティ計画とも呼ばれる。
コロナ禍により急速に広がったリモートワークも、この計画の一つに含まれる。
だがAIが発展し、便利になる一方、私たちの生活がロボットやAI、
闇の政府ディープステートに
乗っ取られるのではないかという
懸念を抱く人もいるのではないだろうか。
そのような懸念から、
ムーンショット計画は陰謀論であるといううわさもある。
ムーンショット計画の一部に「
2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を目指す」
計画(目標)がある。
これだけでは
何の話なのか全く見えてこないので調べてみるとSF映画やSF小説のようなワクワクするような内容の計画で驚愕したので、このワクワクを読者の方にも味わってもらいたいと思う。
これは
令和2年に文部科学省が掲げている正式な目標だが、たった後30年で何がそんな変わるんだ?という方のためにムーンショット計画についてまとめてみた。
Society5.0とは
ムーンショット計画を、どのような実現を目指すかをさらに具体的に表したものが
Society5.0だ。
内閣府によると、「
サイバー空間(仮想空間)と
フィジカル空間(現実空間)を
高度に融合させたシステムにより、
経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」を目指すとしている。
現在の
日本はSociety4とカテゴライズされている。
狩猟時代から始まり、農耕、工業と発展してきて、
現在は情報社会ともいえる情報にあふれた時代だ。
だがあくまでその情報は一人一人が情報に対して働きかけなければ、手にすることはできない。
自分が必要とする有益な情報の海に存在しても、探し出すのは簡単ではない。
Society5.0の実現で社会はどうなるのか?
Society5.0では、この
人間から働きかける部分をなくし、すべての人間が
平等に情報を得て、さらに発展した社会を作り上げることを目的としている。
またSociety5.0では
SDGsの実現も兼ねている。
食品面では、食品ロスが世界的な課題としてあげられている。
Society5.0により冷蔵庫の管理を自動化することで、無駄な食料の買い置きがなくなり、食品ロスの減少へとつながる。
また生産者側は、店舗と情報を共有することで、必要な物だけを必要な分だけ提供することが可能となり食品ロスの削減を目指すとしている。
ムーンショット計画の具体例
ムーンショット計画が進むと、
具体的にどのような恩恵を得られるのだろうか。
例えば医療現場では、ロボットやAIの活用により、
人手不足を解消することができる。
具体的な医療分野でのムーンショット計画の内容としては、
小型ロボットを使ったメスで切らない手術や、世界の名医に
遠隔で手術をしてもらったりも出来るようになる。
またデータをAIが解析・
共有することで場所の制限を受けることがなくなり、誰でも
病気を早期発見することが可能となる。
より健康的な生活リズムをAIが提案することで健康寿命が延びることにつながることを目指す。
サイバネティック・アバター基盤の具体例
現在、アバター(ネット上の人格)をひとりで一つ操作するのと同じように(同じ難易度で)
複数のアバターを操作できる技術を開発しようとしている。
そうすることで、
複数人でやらないと出来なかった作業が一人で複数のアバターを操作し可能になるという。
これによって、アバターやロボットが代わりに出勤するので、離れていても現場(職場)にいるように仕事が出来たりするという。
(究極のテレワークである。)
アバターを複数一人の人間が、工事や料理など違う仕事を同時に出来るようになったりするというのが
サイバネティック・アバターの活用である。
また触覚センサーの開発なども、研究開発構想に入っているので、
VRで家に居ながらその場所にいるような感覚で旅行を味わえたりするようになる。
ちょっと休日に家に居ながら海外旅行も夢じゃなくなる。
つまり、ムーンショット計画における「サイバネティック・アバター」の活用は移動距離(空間)や移動時間などから解放されるという構想だ。
ムーンショット計画と陰謀論
ムーンショット計画では、6つの目標の中に
人が体や脳、時間から解放された社会を実現することや
自ら学習・行動するロボットの実現など、私たちの暮らしを脅かすような言葉が使われていることから、
陰謀論なのではとうわさされることがある。
政府では、「
人間中心」を前提としているが、全知全能のAIが実現すれば、人間を超えるのは想像に難くない。
そうなったとき、時には効率よりも人徳を優先する人間がどう対応していくのか、という疑問は残るのではないだろうか。
またムーンショット計画は
ジョージアガイドストーンを目指すものといううわさもある。
ジョージアガイドストーンとは、1980年にアメリカに作られたモニュメントで、
10のガイドラインという文章が刻まれている。
その中の一つに、
人口5億人以下という文言がある。
ムーンショット計画に
人口削減に関する記述はないが、新型コロナウイルスの蔓延のタイミングと重なり、より
陰謀説に拍車をかけたのではないだろうか。