陰謀論との付き合い方について

そもそも陰謀論とは何か

「陰謀論」とは、その名のとおり、ある特定の事象が偶発的にもたらされたものではなく、最初から仕組まれた陰謀によって生じたものであるとする説のことである。

インターネット上での情報収集術に長けた諸兄であれば、陰謀論の言葉の意味するところは勿論のこと、その具体例を目にしたことも一度や二度ではないだろう。

代表的な陰謀論としては、アメリカで起きた9.11同時多発テロが、実はアメリカ政府の自作自演だったというものや、最近では新型コロナウイルスの拡大そのものが、中国ないしアメリカによってもたらされたものである、などといったものが見受けられる。



有名な陰謀論・フリーメイソン

陰謀論に詳しくない人でも「フリーメイソン」という言葉は聞いたことがあるのではないだろうか。
世界でも有名な秘密結社として、多くの陰謀が語られている。


世界を裏で操っている、地震を起こせるなど、その噂はさまざまだがどれも根拠はない。
そんな陰謀がささやかれるのはフリーメイソンが謎めいた組織だからだろう。

フリーメイソンは1717年イギリスで発足し、数百万人の会員がいるといわれている。
ここ日本にもその支部はあるが、入会には会員の紹介や面接など、高いハードルが設定されている。

人間は実態がわからなければ不安になり、憶測を立て、安心させようとするものだ。

実際には、フリーメイソンでは政治的な話ができないなど、世間で言われるような組織ではないようだ。

謎や秘密が多ければ惹かれ、不安から理解しようとするが、実態がわからないほど謝った方向に暴走する。
新型コロナウイルスも同じなのではないだろうか。



なぜ陰謀論が生まれるのか

勿論、陰謀論が唱えられている先述の例についても、表向きの解釈というものは存在する。

同時多発テロは国際テロ組織アルカイダによる犯行であるとされているし、新型コロナウイルスの拡大は市場に出回ったコウモリ由来のものであると言われている。

それにも関わらずきな臭い陰謀論が生まれることには、一定の理由があるのだろう。

多くは、対象となる事件について裏で手を引くことによって、得をする組織が存在する、などといったものだ。


同時多発テロによって、アメリカは中東侵攻の口実を手にした、新型コロナウイルスの拡大によって製薬会社は暴利を貪った、などといった具合である。

そもそもが、人は妄想や噂話が好きな生き物だ。

与えられた回答では納得しようとせず、何か裏があるのではないかと勘繰りたくなるものだ。



陰謀論の説得力にはバイアスがかかっている

陰謀論の面白いところは、それはそれで話の筋が通っており、陰謀論なりに論理矛盾は起こしていないところである。
仮に同時多発テロがアメリカ政府の自作自演であったとすれば、そういったシナリオも書けてしまうのだ。

しかし、ここで陰謀論に傾倒する人が気付いておくべきなのが、あり得るからといってそれが真実であると決めつけるのは性急であるということだ。

テロが起こった、という揺るがぬ事実に対して、書こうと思えばいくらでも物語は書けるのだ。
仮にそれがアメリカ政府ではなくイギリス政府による陰謀であったと仮定して物語を書いた場合、あれもこれもとこじつけていけば、恐らく一定のリアリティを伴った筋書きが陰謀論として見事に出来上がるであろう。

»アメリカ大統領選での陰謀論について (外部リンク)





より正しい情報を見極める力が必要

インターネットもテレビもない時代は、ただ目の前にあることだけが事実でした。

自分の家や地域社会のことを見ておけば、そこまで困ることはありませんでした。
しかし、現在の情報社会に生きる私たちにとっては、毎日どこかで何らかの大きな事件が起きていることを見せられているため、いい意味でも悪い意味でも情報にインスパイアされる機会が減ったと言えます。
昔は一つの殺人事件で議論が出来たものですが、今は毎日どこかで爆発が起こっています。


 嘘の情報も簡単に流すことのできる現代において、情報を見極める能力は必須です。
そのために必要なのは、客観的根拠でしょう。
先ほどの「アリバイ」の話のように、「無」を証明できなくとも、「その時間は別のお店の監視カメラに写っていた」というような客観的根拠があれば、より正しい情報に智香ずくことができます。

 この時代は、様々な情報から真実を見極めて騙されないように注意しないといけない時代なのではないでしょうか?



陰謀論は悪いことばかりではない

それでは、根拠もなく人々を揺動する陰謀論は悪なのか、というと、実は悪いことばかりではない。

たとえ荒唐無稽な陰謀論であっても、人はそれに触れることで、目の前の事象を多角的に分析するチャンスを得ることになる。


一般的にニュースで伝えられる物事の顛末があって、それとはまったく違う陰謀論があって、両者を目にした人は、果てなき探求の旅に出る切符を掴むのだ。

陰謀論を自分なりに解釈し、考察していくなかで、これまで知らなかったような知識が身につき、事象と事象の関連性が結び付くこともあるだろう。
ネットで見つけた陰謀論を手放しに賛美し信奉するのもまた考え物だが、それを考察の材料として楽しもうとする冷静さを欠きさえしなければ、これはこれで有益な知の泉とすることも出来るだろう。



    

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