マザーテレサとは

マザーテレサの生い立ち

マザーテレサは 1910年生まれのオスマン帝国人である。

本名はアグネス・ゴンジャ・ボヤージュという長ったらしい名前であり、 9歳までは家族愛に満ちた温かな家庭で育てられていた。
しかし、マザーテレサが4歳の時に第一次世界対戦が勃発し、 バルカン半島では民族間の勢力均衡が崩壊し、 実業家だったマザーテレサの父親は、 アルバニア独立運動に参加をし、毒殺されてしまった。

そのことに衝撃を受けたマザーテレサは、 人間の醜い感情が父親の命を奪ったと激昂し、次第に宗教の世界に没頭していく。

マザーテレサの若い時

マザーテレサの若い時

そんな中で、カトリック教の聖人であった聖フランシスコの影響を強く受けた。





聖フランシスコの影響

聖フランシスコは13世紀のカトリック修道院修道士であり、戦乱が続くイタリアで路頭に迷った人々を助けることに生涯を捧げた聖人である。
聖フランシスコは「神よ、あなたの望む平和のための道具として私をお使いください私、 憎しみがあるところには愛を、不当な社会には許しを、 分裂のあるところには団結を」という言葉を残していて、 マザーテレサもフランシスコのような人間になりたいと心に固く誓ったようである。

1997年に没した人物であり 、日本においては日教組などの左翼思想を持つ教員に非常に高い評価を得ている。

マザーテレサの活動

マザーテレサは毎日教会に通っていると、 教会の神父から、教会の宣教師たちがイギリスの植民地であったインドで 布教活動をしているという話を聞き、マザーテレサ自身もインドに行きたいと思った。
インドに行き人々を救えば、聖フランシスコのような人間になれるかと思って、インドに行くことを決意する。

この時、マザーテレサは18歳だった。
そしてマザーテレサは、 インドの北部の町コルカタの修道院で教師として配属され、教会で働くことになった。
その後18年の月日が流れたが、1946年に起きたコルカタの大暴動により、マザーテレサの人生は大きく変えられてしまう。
コルカタの大暴動とは、イスラム教信者とヒンドゥー教信者の 対立と闘争であり、 マザーテレサはこの暴動の凄惨な光景を目の当たりにし、 このような言葉を残した。

「通りに普通に転がっている死体の山、あるものが刺殺され、ある者は殴り殺された。乾いた血の海の中には信じられない姿で横たわっている物がいた酷い有様である。」
この時、安穏としていたマザーテレサは、聖フランシスコの言葉を思い出した。
そして貧しい人々を救いたいという若かりし頃の初心に戻り、協会を飛び出し、インドのスラム街で青空教室を開いた。
その時マザーテレサは最も質素な白い木綿のサリーを着て、 貧しい人々と生きていく決意を示した。
最初は物資も何もなかったので、貧しい人々を集め、地面に木の棒で文字を書いて学問を教えた。
そのような活動をしていると、昔を教えた教え子がマザーテレサのもとにやってきた。
その後も、10人ほどの人々がマザーテレサの前に駆けつけた。

   

行き倒れた人を救う

ある日マザーテレサは、スラム街を歩いていると行き倒れの人を発見する。
その後病院に運ぶが、スラム街では行き倒れは当たり前であり、病院も相手にしなかった。
その時マザーテレサは、 物質的な貧しさだけではなく、 誰からも愛されずに死んでいく 見捨てられた人々こそ救いの手を差し伸べるべきだと思うようになっていく。
そのためマザーテレサは、行き倒れている人を収容する死を待つ人の家を開設し、自らの宗教観を行き倒れている人に語った。

死を待つ人の家は、行き倒れて死ぬ人の最後を看取る施設であり、 せめて最期には愛されながら亡くなってほしいという、マザーテレサの考えである。
死を待つ人の家では、特に医療的な処置はされなかったと言う。


マザーテレサの功績

マザーテレサは、世界中の最も貧困層の人々に救いの手を差し伸べて救済したと言われている人物である。
1979年にはノーベル平和賞も受賞していて、 カトリック教会からは聖人認定されている人物である。
見事に模範的な人間であるような経歴の持ち主だ。

マザーテレサのノーベル賞受賞により、世界中の市民団体や財団、宗教団体や NPO法人から多くの支援を受けた。
マザーテレサは、 一人ひとりの尊厳を守ることが世界平和の道筋だと考えていたようである。
教科書的な考えでは、マザーテレサは自分の身を犠牲にしてまでスラム街の人々を献身的に救い続けたらしい。
しかしマザーテレサの評価については、カトリック教会によって美化されたものであり、実際はどうだったかと言うと別の側面もあったようである。


» マザーテレサの黒歴史について解説する。






    

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