心霊現象を完全には否定出来ない根拠
そもそも人間という種は、他の人類であるネアンデルタール人とかアウストラロピテクスと違い、唯一、見えないものや嘘といった抽象的なものを信じることができる能力がある。
これは他の犬や猫などの動物にもそのような能力は無く、人間特有の能力であり、人類という種類の生き物の中でも、人間を除く他の種は嘘を信じることができないようになっている。
この、嘘を信じるという力は、迷信や宗教を作り出し、お金や経済という概念を生み出した。
その証拠に、お金という嘘に価値を見出せる生き物は地球上で人間以外には存在しないからである。
さらに人間の嘘を信じるという想像力は、他の生物にはなし得なかった文明を生み出し、科学技術を発展させた。
それはすべて、人間だけに備わる「嘘を信じるという能力」によってもたらされたものである。
それであれば、
心霊や
幽霊というものが
実際に存在するかしないかに関わらず、人間の想像力という能力を使えば、そのような嘘も容易く信じて、恐怖心を覚えることも必然である。
そのため心霊現象に対して、これだけ科学が発達した現代であっても、現代人が恐怖を抱くのは必然ではないだろうか?
幽霊は存在しない理由
幽霊と言う不確かな存在は、遥か昔から今に至るまで度々話題にされてきました。
幽霊の存在を信じる人は多い。
私もその一人。
しかし、存在するかしないかと言われれば現時点で存在しない、としか言えない。
と言うのも、幽霊がいるということを誰も証明できないからだ。
幽霊に限らず、存在するかしないかで言えばそれは全て自分の体験によるものである。
誰かが「私は幽霊に会った事があるから幽霊は存在する」と言ったとしよう。
その誰かは身近な友人であったとしても幽霊が存在するとは言い切れない。
何故ならその人が真実を言っているという証拠がどこにもないから。
幽霊を見たという人は世の中に一定数いるが、それも本人がいているだけで、確たる証拠はない。
見たことがある人がいるというだけで、見たことがない人がほとんである。
もし本当に幽霊がいるのだとしたら、私たち生きている人間は、幽霊をどういった存在として扱うのが適当なのであろうか。
選挙権を与えるべきか、法律はどうなるのか。
幽霊は、基本的には人の幽霊だ。
たまに動物の幽霊もあるという人もいるが、今回は、人の幽霊に焦点を絞っておこう。
かつて人であったもので今は人ではないのか、それとも今も人なのか、人であり幽霊でもあるのか、いったい我々はどういう立ち位置で見たら良いのだろうか。
なんてややこしいのだろう。
そもそも、光の具合で、たまたま人影に見えたものと幽霊を区別できる能力を誰もが持っている訳ではない。
極端な例をあげれば、「宝くじは本当に当たるのか」という事も同じ。
自分が当たって通帳残高にあり得ない桁の金額が並べば信用できるだろう。
しかし宝くじ売り場で「この売り場で過去1等が3回出てます!」と言っても見ただけではそれが事実か確認する術はない。
ましてお金と違って幽霊のような定義が曖昧な状態のものを「幽霊」と断定できるのか。
この先、色々な技術が発達して今まで幽霊と思われていた物がただの光の加減であった、または虚言だった等解明してくるであろう。
その解明できなかったものを「幽霊」というジャンルで呼ぶのであって、存在する為の定義がはっきりすればそれは幽霊ではなくなってしまう。
だから幽霊という物は存在しないからこそ付けられるジャンル名のようなものなのである。
結論、幽霊は人間の脳の神経のバグから見えてしまうという、幻覚のようなものに過ぎないのだ。
幽霊はおとぎ話と同じ空想上の存在である
幽霊はこの世界に存在するか否かは答えはノーだ。
それでは、もしこの世に幽霊が存在するのだとしたら、今まで何千年何万年と歴史がある中で今まで亡くなってきた人類の幽霊はどこにいるのか。
地球にこれまでの幽霊の数は数え切れず、地球には収容できないだろう。
地球に入りきらない幽霊達はじゃあ宇宙空間に大量に漂っているのだろうか。
とても馬鹿馬鹿しい理論が伴っていない。
たまに「幽霊が多くなればあの世に行くんだよ」という方がいるが、あの世とはどこにあるのか?
仮にあの世が立証できたとして、幽霊はあの世にいるならこの世界には幽霊はいないこととなる。
ゾンビと一緒で幽霊は人の恐怖と好奇心が作り出した創作物なのだ。
ホラー映画で幽霊が人間を恐怖に陥れて殺害するホラーをよく見るが、殺された人間は幽霊になるのだとしたら、幽霊に殺された幽霊が恐怖に陥れた幽霊に復讐するという何ともマヌケな展開になってしまう。
幽霊が人間を殺してしまったら幽霊というアドバンテージが無くなってしまうのだ。
あくまでも幽霊とは人を恐怖でのエンターテインメントとして作られた登場人物の一人でしかないのである。本来の意味でこの世に存在はしない。
心霊現象の存在及び否定
昔から心霊現象についてテレビや雑誌で嘘とねつ造の情報が多く取り上げられてきた。
日本のテレビ局は、放送作家を使って心霊写真、ビデオ、恐怖体験など様々な形で私たちを怖がらせてきた経緯がある。
しかし、映像施術が進化した今現在では例え、心霊現象がはっきりと映った映像や写真でも「合成でしょ」「CGでしょ」と一蹴されることが多くなってしました。
また何があっても科学的に説明し、心霊の存在を一切認めない人もいます。
しかし私個人としては心霊現象に関しては信じています。
理由は二つあります。
一つは心霊現象の文化の古さです。
心霊に関係した絵や話は遡ると江戸時代になり、見間違いなどはあれどこれほど長い期間心霊について語られることは見間違いや実際に存在していないとなるとあり得ないと感じます。
二つ目は、悪魔の証明です。
悪魔の証明とは世界中のありとあらゆるところをくまなく探さない限り、悪魔の存在を否定できないという、「ないものを否定できない」という理論です。
これは心霊にも当てはまり、心霊現象の起こった証拠は偽物も多数あれど、かなりの数あります。
しかし、心霊を否定する証拠は一切ないのが現状です。
この二つの理由から私は心霊現象を客観的に肯定することにしています。
また心霊現象を完全に否定すると多くの日本の文化もまったく意味のないものになるとも考えられます。