魔術と魔法の違いについて

魔術や魔法と共にファンタジーの代名詞と言える存在だ。
子供たちの永遠の憧れでもある。
だが、その2つの違いを説明できる人は少ない。

この2つの違いが明確に説明できるだろうか?
そもそも、違うということを知らない人もいるだろう。
それも致し方ないことだ。
何故ならこれらは両方とも、英訳するとmagic。
マンガや小説などでも、魔術師が魔法を使っているなど、混同されがちだ。
しかし、魔術と魔法は明確に別物だと言える。
よく聞くこの2つの名前は、混同されがちではあるが、同じものではない。
簡単に解説していこうと思う。

魔法とは?

魔法というのは科学的に証明することができない不思議な現象のことだ。

まず、魔法は、「理屈の分からない不思議なもの」だ。


つまり、人間はどんなに頑張ってもカボチャを馬車に変えることはできないということなのだ。
原理も何もなく、ただ不思議なことを起こす。
誰もが不可能だと思っているが、もしかすると、実際におこなった人物がいるのかもしれないし、もしくはこれからおこなうことができる人物が現れるのかもしれない。
それが魔法である。
ほとんど才能頼りである。
かの有名な「ハリー・ポッター」に出てくるのはこちらだ。





魔術とは?

一方で魔術は、「きちんとした理論を元に、超常的な現象を起こすもの」である。
イメージ的には、魔術というと黒くてダークな雰囲気を身にまとっている感じがするし、魔法というと白くてファンタジーな世界を感じる人もいるだろう。
だが、実際の違いというのは、ちょっと違う。

魔術というのは科学的に説明することが可能なことだ。
たとえ、実際には不可能でも、説明だけはできるのだ。
不老不死の妙薬を求める人間が多いのも、この不可思議な薬が可能だと考えているからかもしれない。
魔法程には才能頼りではなく、その代わりしっかり学ぶ必要があるだろう。
魔術というものは勉強嫌いには辛いかもしれない。



魔法と魔術の違いはどの様なものなのか?

魔法とは、魔力を扱い不思議な現象を発生させる能力で得られる現象のことを指します。

人間のポテンシャルとして最初から魔法を使う力が備わっている人もいれば、魔法を使う能力に対して無能であっても悪魔と契約をしたり、超自然現象を借りたりすることによって、人間は魔法を使うことができるとされています。

これは古来の人々が使っていた力であり、魔術というのはそれよりも時代が先に進むことによって、 科学技術的なものが発展する前段階としてのエセ科学として魔法を発展させた魔術というものが生み出されました。


魔術は魔力を利用する知識とともに技術を掛け合わせた力のことであり、不可能を科学に基づき行使することが魔術の特徴であり、科学的推論や根拠に基づいて実践されるところが魔法とはちょっと違うところです。

社会的には、魔法を使う人のことを魔法使いと呼び、魔術を使う人のことを魔術師と呼びます。

魔法は手軽に扱うことができる力ですが、道具や能力などの制約があり、使う力にも限りがあります。

それに対して魔術の力は魔法よりも融通が効きますが、知識や技術が必要なためお金がかかります。


魔術を発展させたものが錬金術と呼ばれるもので、現代でも使われている薬などによる効果はこの錬金術がさらに発展した科学です。



結論

とまあ、この通り、明確に違う魔術と魔法だが、昔は一緒だったとも言われている。
というのも、「魔法」とは「法則性」であり、「魔術」とは「その法則性を扱う術」であるからだ。


2つが同じだという考え方は、「ロード・オブ・ザ・リング」から分かる。
あの作品に登場するガンダルフというキャラクターは、魔法使いだが、今日ゲームで見るような魔法を使う場面はない。
作品が描かれた当時は「魔術師が魔法を使う」ことは間違いではなく、さらにその魔法とは決して分かりやすい攻撃手段ではなかったのが理由である。


しかしその後、ゲームなどの関係で、魔法を分かりやすい攻撃手段として表現するようになったことで、現在の形となったのだ。

そんな訳で、魔術と魔法の違いについては「もともとは一緒だったが今は違う」、あるいは「今は違うが昔は同じものだった」と理解するのが正しい。
これを読んだ皆さんが、この解釈を理解したことで、今後様々な作品を楽しむ助けになれば幸いである。





    

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