修学旅行で泊まった旅館、恐怖の夜
楽しみなはずの修学旅行で…
もう30年近く前の高校のとき、泊がけでいった旅館の話。
小学6年生の私たちは、友人とのはじめての県外宿泊に浮かれていました。
行き先は有名な観光地で宿泊先はとても古い旅館で、泊まった部屋にはなぜか神棚があったそうです。
本当は、海が見える、和風建築のホテルに宿泊予定でした。
到着して部屋に案内されましたが、八畳の畳の間の奥に障子戸で仕切られた板張りの二畳ほどのスペースがある、よくある和室部屋です。
大部屋だったので10人近く人はいたと思います。
階段を上がったすぐちかくの部屋でした。
夜も遅くなり、やはり始まったのが怪談話。
嫌だなと思いながらも聴いていました。
そのとき階段を上ってくる音がしたので先生だと思い話をやめて静かにしていました。
でも、誰も入って来ませんでした。
気のせいかと思い、話のつづきをし始めました。
また、階段を上ってくる音がしました。
同室の子が「オバケなんか出ないよねえ?」と冗談半分で呟きました。
このときは、まだなにも起こりませんでした。
最初の異変
異変は昼食後から起こり始めました。
自由時間なので私の部屋に仲の良い友達が集まってきており、午前中に行った水族館で買ったお揃いの小物などを開封して楽しんでいました。
その時ある子が床に置いていた小物を踏んで壊してしまいました。
持ち主の友達は泣き出してしまいましたが異様なほど泣き止みません。
壊してしまった友人も泣き始め、その場にいた皆も次々と泣き出してしまいました。
誰かが「この部屋怖い!」と叫びましたがその時はほとんどの友人は異変に気づいていませんでした。
そして、夜に起きた恐怖体験
泣きじゃくっていた友人たちも、美味しい夕食と大浴場で笑顔が戻り、ひと安心でした。
ただ、さきほど部屋が怖いと叫んだ子だけは、夕食も摂らず寝込んでしまいました。
いよいよ楽しみな夜の時間です。
消灯を過ぎても部家の灯りを落とすこともなく、枕投げを存分に楽しみ、四方山話に花を咲かせていました。
しかしついに、先生に見つかってしまいました。
「何してる!消灯だぞ!」
外からバチンと照明が落とされたその時、部屋中に悲鳴が響き渡りました。
時間がたった頃、私は目が覚めました。
全員が、天井いっぱいに数えきれないほどの顔が見えたと言うのです。
笑った顔が今でも忘れられず、とにかく怖いと話していました。
気になって見てみましたが、誰もいませんでした。
そのあとはみんなパニックになって、泣いている子までいました。
やっぱり怖い話をしたから来たんじゃないかと言う子もいました。
たったひとりで真っ正面からその恐ろしい一部始終を目撃したのです。
間違いなく幽霊だと言っていました。
すぐに灯りをつけましたが、またこの部屋にいる全員が泣くこととなりました。
みんな怖くなったので急いで寝ました。
そのあとは何もなく朝になりました。
古い旅館ゆえ、見るからに嫌な雰囲気が部屋に漂っていたそうです。
昨日の階段を上ってくる音はなんだったのか、わかりません。
神棚の存在も異様だったと言います。
今でも謎の心霊現象
グーグルマップで検索してみましたが、今はそのホテルはなくなっているようです。
そういえば、弟が1つ下の学年だったのですが、翌年からはきれいなホテルに変わっていました。
あの体験と何か関係があったのか、今でも謎です。
最後に、修学旅行の余韻も覚めた頃に写真販売があり、あの夜の私たちの部屋の写真を見たら…後方に白い何かが写っていたのです。
やはり、あの部屋には何かあったのかもしれません。
» 霊が人間に与える障害について
幽霊は本当にいるのか?いたとして見える人と見えない人の違いは何か?
中学生の頃の修学旅行での心霊体験がきっかけで幽霊に興味を持ちました。
今から30年以上前のことで当時の私はまだ中学生だったのですが、ある時になんの前触れもなく心霊体験をすることになりました。
その頃はちょうど夏休みでお盆が終わったくらいだったのですが、ちょっと用事があったので自宅から徒歩20分ほどの距離にある商店街に行くことになりました。
その商店街に行く道中には地下道があるのですが、ちょうど地下道の入り口近くで子供を抱えたお婆さんを見かけました。
知らない人なので特に話しかけることもなくそのまま商店街に向かったのですが、1時間後くらいに用事が終わって同じ道を帰ると1時間ほど前に見た時と全く同じ位置にお婆さんがいました。
かなり日差しが強くて暑い日だったのにずっとそこにいるお婆さんには強い違和感があったのですが、その時点では幽霊とかそういう考えはありませんでした。
その後は昼ごはんを食べてゆっくりしていたのですが、友達に誘われたので先程の商店街近くにあるゲーセンに向かうことにしました。
商店街への道中で地下道を通ったらまた入り口付近にはお婆さんがいたので、一緒にいた友達に朝からずっとお婆さんがいることを話しました。
しかし友達はお婆さんを見ていなかったのか、そんな人はいなかったと答えてきました。
ゲーセンでしばらく遊んだら結構遅くなって外も暗くなっていたので、友達と一緒に急いで家に帰ることにしました。
その時点でお婆さんのことがチラついて地下道は正直怖くて通りたくなかったのですが、そこを通らないとだいぶ遠回りになるので仕方なく地下道を通って帰ることにしました。
すると不安が的中して地下道の入り口付近にまだお婆さんがいたので、ビクビクしながら近くを通ると、今までとは違ってお婆さんが話しかけてきました。
本当に急なことだったので怖くてその場から走って逃げたのですが、そんな私に対して友達は何で急に走るんだと怒ってきました。
私は友達に対してきちんと事情を話したのですが、それを聞いた友達の反応は微妙な感じでした。
友人は私にさっきもそんなこと言ってたけどお婆さんなんていなかったと言ってきたので、その時になって初めてあのお婆さんが私にしか見えてないことに気が付きました。
後日談
後日その日のことを親に話してみた際に知ったのですが、数年前に例の地下道の付近で孫を連れたお婆さんが交通事故で亡くなったそうです。
あのお婆さんとその話が無関係だとはとても思えず、恐らくお婆さんは幽霊だったんだと思いました。
そう考えると話しかけられた際に何も答えなくて良かったと思うと同時に、何で友達は見えなかったのに私にだけ見えたのか興味が湧いてきました。
どちらかと言えば私は
霊感は無いほうで今までは心霊体験なんて特にしてなかったので、何故急に見えるようになったのか純粋に興味があります。
あれ以来お婆さんはもちろん他に幽霊を見たこともないのですが、当時のことを考えると幽霊の存在や見る方法を知りたいと思ってしまいます。
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